取材事例 企業カルチャー マクアケの取り組み①

全社員でビジョンを刷新
マクアケはカルチャー推進の専任者を置くほどカルチャーを大事にしている企業で、同社のビジョン刷新プログラムも成長の契機となった。背景には上場を果たし事業を拡大する過程で社員からは“ 創業以来のビジョンだとマクアケの方向性が見えづらい”という声が聞かれるなど課題の顕在化があった。
ビジョン刷新プログラムはまず役員たちが新たなビジョンのたたき台を作成し、それに対するアンケートを全社員に実施。これを基にマネジャー以上のメンバーで集まって5チームに分かれて数時間の議論をするというワークショップを開催。
各チームでまとめた内容を最終的に役員陣らが議論を重ねて新たなビジョン、ミッションを完成させた。さらにこれらを日々の業務につなげる行動規範や価値基準として「Makuake Standard(マクアケスタンダード)」も作っている。「マクアケとして大事にしたい、残していきたい文化を言語化しまとめたのがマクアケスタンダードです。これら言語化したビジョンや指針などは今、様々な制度に取り込んでいるところです。」戦略広報本部 カルチャー推進 能城綾香氏
同社はスタンダード浸透のためにさまざま取り組みを行っている。この「マクアケスタンダード」を評価軸として各社員がスタンダード内に挙げられる7つの指針を振り返る機会を作るなど評価制度に落とし込んだ他、マネジャー昇進にもスタンダードの実践ぶりが重視される。さらに表彰制度にベストカルチャー賞を設けて毎月、最もスタンダードを体現した社員を表彰することも実施している。
 スタンダードの浸透策としては、スタンダードラリーも興味深い。新たに入社した社員がスタンダードの7つの項目についてマネジャー陣に話を聞いてもらう機会を設けている。ラリーでは「マクアケスタンダード」を業務のなかでどのように体現しているかは各人各様のため、その人ならではの具体的実践や想いを新人がヒアリングする。言語化できていない想いや空気感などを知ってもらう機会を通して非言語の部分も含む“マクアケらしさ”を理解してもらう効果が期待されているという。
 そのほかの浸透策として「スーパーフライデー」と称する取り組みも実施している。これはチームで集まってその週でスタンダードに沿った振る舞いをお互いに発表し讃え合う活動だ。「日常的にスタンダードを考えてフィードバックするタイミングをつくることでカルチャーを浸透させている狙いがあります。」能城氏

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