取材事例 マネジメント改革 エイチームの取り組み①

経営層を巻き込んだマネジメント改革
エイチームは1997年創業のIT企業だ。2012年4月にマザーズ上場し同年11月に東証一部に変更するなど成長を続けていたが、マネジメントの属人化という課題に直面していた。事業拡大に伴う採用増で新たにマネジャーにアサインされる社員が増える中でマネジメント経験やスキルのばらつきが表面化し、新卒社員のモチベーション低下につながっていた。このような状況を改善するために開始されたのがマネジメントスタイルを策定するプロジェクトだ。「マネジメントスタイルを策定し明文化することは社員の士気向上や組織の成長スピードにつながるといった考えからプロジェクトは開始されました」人事部部長 中久木健大氏
このプロジェクトは人事が事務局となり、参加メンバー(コアメンバー)としてエイチームと子会社を含めた執行役員クラス10名ほどがアサインされ「会社・事業の方向性」「あるべき人材と組織」をテーマに議論。最終的に経営層でブラッシアップし策定されたのがエイチームのマネジメントスタイルだ。
これは「はじめに」「10の主文と副文と行動例」「終わりに」という構成でまとめられた。主文が一言で表すメッセージで、それを補足するのが副文だ。同時に具体的な行動例も提示されているのが特長だ。「主文や副文だけで新米マネジャーが行動に移していけるのか、認識のズレがないか等の指摘が経営からあり具体的に行動例を定めました」人事部 人事企画グループ マネジャー 川口裕明氏

※月刊人事マネジメント2021年5月号の記事を再構成して掲載。文中の肩書き、内容等は取材時のもの。

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