取材事例 イノベーション インフォコムの取り組み①

社会のイノベーションに貢献する
 インフォコムグループはヘルスケア事業とコミック事業を重点事業と位置づける。「めちゃコミック」など電子コミック事業の売上高は2020年4月以降の4半期で初の100億円を突破した。
「ICTの進化を通じて社会のイノベーションに貢献する」という理念を掲げるインフォコムグループはさらなる成長を目指すが、インフォコムには「スタートアップバトル」という提案制度がある。年3回実施されるが、社員から事業提案を募り、毎回最優秀と優秀賞を選定する。新事業だけでなく既存事業なども提案できる。
 スタートアップバトルはまず提案募集後、審査を行う。評価ポイントは①提案者(熱意、事業への知見、向上心等②事業性の2つとなるが、通過案件は社長直轄のプロジェクトとして立ちあげられる。
 提案者が責任者としてプロジェクトが推進できてプロジェクトメンバーも2名まで指名できる。本人の同意を前提に指名を受けたメンバーはプロジェクトメンバーとして異動になるのが基本だ。
 プロジェクトの推進が一定期間を経ると役員による事業化検討会が開催される。プロジェクト開始後4か月間以内に事業化可否の評価を行い、事業化が決定された案件は社長をトップとする事業化推進組織が発足される。事業化が認定されなかったプロジェクトのメンバーは各人の能力スキルなどを考慮し、それらが発揮できる部署に異動となる。
「企画からプロジェクト運営まで学べるまでのプロセスの中で学べることは多いと感じています。例えば受託業務に従事していたエンジニアが自分のやりたいことを企画して必要なリソースを考えて他の社員を巻き込んでプロジェクト遂行という一連の経験には高い育成効果が期待できます」人事室 人財開発チーム 堀江敏夫氏

※引用:月刊人事マネジメント2020年9月号記事を再構成して掲載。(記事中の内容、データ、肩書等は取材時のもの)

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