グローバルトラストネットワークス(GTN)の取り組みは外国籍社員の定着率を高めている。同社は外国人専門の生活総合支援サービスを提供する企業で社員数は245名。約7割が外国籍社員だ。その国籍は中国、韓国、タイ、フィリピン、ベトナム、台湾、モンゴル、ネパール、スリランカ、インドネシア、ブラジル、ミャンマー、バングラデシュ、フランス、スペイン、ペルーなど様々だ。(2020年9月時点)
GTNは多種多様な制度で外国人社員が活躍する環境を整備しているが、同社の後藤裕幸社長は外国人社員が活躍するには気遣いや心配り、感情に訴求するイベントや制度が重要だと話す。「外国籍社員への声がけや相談ごとに耳を傾けるなど少しの配慮が外国人の安心感を生みリテンションにつながります。」
同社の取り組みは多種多様だ。豆まきや花見などの季節イベントからオリジナルのお歳暮づくりを目的にした田植えや稲刈りと連動したワークショップ。そして社内ポイント制度を活用した情報共有や他部署間交流施策、育成効果の高い「全部署研修」や「マネジャー立候補制度」などの実施。さらに外国籍社員の感動を生む「GTNフェス」を例年開催している。今回の取材では後藤氏に外国人社員が活躍する制度(施策)ベスト3を選んでもらい、その取り組みのポイントを紹介していきたい。