インフォコムの「デジタルヘルスコネクト」は2014年から活動が開始された。従来から同社はヘルスケア関連のビジネスを展開してきたがデジタルヘルスなどの新たな領域で外部人材とのネットワークなどを通した新事業創造を目的に「デジタルヘルスコネクト」が設立された経緯がある。
2014年以降のデジタルヘルスコネクトの活動は様々な人が集まる場の提供としてネットワーキングセミナーの開催、さらにビジネスコンテスト実施やスタートアップ企業に対する支援や事業化支援などを行ってきた。
今回で9回目となるデジタルヘルスコネクトのコンテスト開催。これまでの活動を次のようにふり返える。「私たちだけの活動の影響ではないですが、シニア・介護関連の課題解決を目指すベンチャー企業がかなり増えたと思います。高齢者や介護業界限定のベンチャーを対象としたピッチイベントはまだ多くはないと思いますが、取り組みの継続で業界を盛り上げる1つの力にはなっているのかなと気がしています。」(インフォコム オープンイノベーションセンター長 城野洋一氏)
今後の抱負を語る言葉も力強い。「当初、シニアや介護関連のビジネスコンテストの開催に対して疑問を呈する声もありましたが、介護とか高齢者問題の課題がクローズアップされてきてITを活用して解決するという流れができる中、継続する意味はあったのかなと感じています。もともとデジタルヘルスコネクトは介護だけでなくて医療の課題を世の中に問い、新しいビジネスをつくることを目的に設立された経緯があります。今後は介護以外の分野でのビジネスコンテストの再開をする予定です」